MOVE ARTS JAPAN

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Thelma Vilas Boas

私は、リオ・デ・ジャネイロを活動拠点としている、ブラジル人アーティストです。私は経験のスタディとして作品を構築し、そして人工的な空間の中で儀式的な光としてそれを使用しました。そのプロジェクトは平凡な日常の中で計画され、一般に開かれた対話のプラットフォームを創造するために、私はその活動に深く関わりました。ドローイング、インスタレーション、映画、写真、電子機器、パフォーマンス、そしてパブリック・インターベンション、すべての儚いものは、トリガーの働きを見せることによって、人間の知覚を探索し、信念体系とは別の習慣を強化します。これらを通して、私は残されている資源の管理に革新的かつ倫理的なアプローチを考えるために、現在のシステムの中の、人間と自然との間の相互依存性を議論する社会生態学について探求します。

推薦者 : ヘルムート・バチスタ CAPACETE文化プログラム担当(ブラジル)

CAPACETE / 団体概要

CAPACETE / 団体概要

CAPACETEは様々な社会とプロフェッショナルな領域の交差点として機能しており、開かれた「水平」な対話を受け入れる参加者を必要とし、それにより積極的にプログラムの活動に関わること、プロジェクトに着手することによって、能動的なレスポンスを増進させ、公開討論を生み出し、詳報発信のプラットフォームとして変化させることができる。文化、経済、教育の現場に挑戦し、私たちは基本的な活動の内容と屋台骨として、自己編成的、アーティスト・ラン、参加型、共同的な方法を採用します。

推薦団体のコメント

推薦団体のコメント

Thelma Vilas Boas(テルマ・ヴィラス・ヴォアズ)はMove Arts Japan のコンセプトより選出されました。アーティストは共同的なレベルでのアプローチを持っており、そして彼女の思考とアーティストとしての実践は強く社会的、政治的なものに関わりを持っています。CAPACETEは彼女のキャリアだけではなく、コミュニケーションにおける受容力の高さも、レジデンスの概念的なアプローチを超えて有益に働くのではないかと考える。

– ヘルムート・バチスタ Move Arts Japanレジデンスプログラム・キュレーター

プレゼンテーションスライド

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ZERODATE

秋田県

活動の様子

Alex Desebrock

アレックス・デスブロックはオーストラリア、パースに拠点を置くインディペンデント・アーティストです。彼女の作品は、インタラクティブシアター、ライブアート、インスタレーション、オンラインおよびパブリック・インターベンションに及びます。彼女は自身の実践として共感というテーマに焦点を当て、「見知らぬ人」、「大きな問題」と「子どもの声」をつなげています。

アレックスの仕事の中核となるのは、「大きなアイデア」や「接続」がテーマとしてあります。彼女の作品は多くの場合、「この世界が聞きたいものは何?」という質問で始まりシンプルなプロジェクトに見えながらも社会の複雑さを捉えて発展します。多くの場合、観客は疑いが無く、様々であることから、彼女は作品の要素としてしばしば公共空間を使用します。

日常生活の中断は彼女の作品で繰り返されるテーマです ?例えば、郵便局員の帽子をかぶり子供になるかどうか、そして次に黄色いメガホンと大きな質問、または100の紙飛行機が一斉に落ちるかどうか。彼女は、芸術が人生の単調さの回路遮断器であることに興味があります。

『She is the lady behind Maybe ( ) Together』はシドニー・フェスティバル、パース国際芸術祭、Come Out Festival、Awesome Festival、The Arts Centre Melbourne、White Night Melbourne そしてArtPlayなど、オーストラリア全土で発表されています。
彼女はまた、デンマーク(カルテ・ブランシュ)、ドイツ(ASSITEJディレクターズセミナー)、イタリア(INHEPI)、ロンドン(LADA DIY)等の様々なレジデンスやワークショップを行ってきました。

推薦者 : サイモン・スペイン All That We Areディレクター (オーストラリア)

All That We Are / 団体概要

All That We Are / 団体概要

All That We Areはタスマニアのレジデンスプログラムである。私たちはアーティストに新しい作品の制作と内省のための時間と空間を提供する。レジデンスはサイモン・スペインとビクトリア・レイルの家を使用し、それぞれのアーティストへの部屋と、リビングルームのスペースをシェアする形になっている。それらはペインティングスタジオとしてオプションで使用することもできる。現代的な家は5エーカーの敷地に立ち、海を見下ろし、空港に近く、飛行機への乗降がしやすい。レジデンスへの滞在は、最長10日間となっている。レジデンスアーティストに要求されるもの(滞在費等)は特にないが、プロジェクトへ観光客とともに地元のアーティストやプロデューサーを取り入れることに重きを置いている。

推薦団体のコメント

推薦団体のコメント

アレックス・デスブロックの仕事の中核となるのは、「大きなアイデア」と「つながり」、そして「子供の声」にフォーカスしています。彼女の作品は、多くの場合、「この世界は何を聞きたいの?」という質問で始まり、シンプルなプロジェクトに見えながらも社会の複雑さを捉えて発展します。彼女は人々の意見、視点やアイデアへ純粋に興味があり、創造的な関わりを介してそれらを共有します。多くの場合、観客は疑いが無く、様々であることから、彼女は作品の要素としてしばしば公共空間を使用します。
日常生活の中断は彼女の作品で繰り返されるテーマです ?ポストマンハットで子供になるかどうか、そして次に黄色いメガホンと大きな質問、または100の紙飛行機が落ちると同時に。

彼女は、芸術が人生の単調さの回路遮断器であることに興味があります。アレックスは、長年子どもや若者のためのプログム活動を行っている経験があります。彼女の実践は若者のアイデアを芸術的な手段を通じて上の世代へとつなげる力を与えます。また、アレックスは、より広範な地域社会と連携し、最も適切な取り組みへの戦略を使用していますが、心は常に参加者の声に耳を傾けています。

– サイモン・スペイン Move Arts Japanレジデンスプログラム・キュレーター

プレゼンテーションスライド

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Thuy-Tien Nguyen

トゥイ-ティエン・グエンは三年前にベトナムのアートシーンへ登場し絶えずその活動の場を広く展開し、写真撮影、ビデオ、テキスト、インスタレーションやパフォーマンス等の様々なメディアを通じた実験的な視点によるプラクティスに流動的に打ち込んでいる。

ストーリーテラーの核心として、トゥイ-ティエンのマルチメディアな作品は、彼女の人生という旅の中の努力と複雑性を取り扱い、彼女の心理、身体、そして存在の最も深く、脆弱な部分の周辺で展開する。隠すことと秘密を明らかにすること、私(プライベート)と公(パブリック)、制限と解放、そして最も荒々しい中の誠実な態度といった見解を漠然と抱く、トゥイ-ティエンは彼女の細部と秘密、不穏な事柄や口で言えないことでさえも、フィクションと事実を混ぜて晒け出す。その一連の出来事の中ではどちらも、連続性を持ったり持たなかったり、しばしば鑑賞者の方向感覚を消失させ、意識を朦朧とさせ、不安定にする。

推薦者 : グエン・ニュー・フイ ZeroStation (ベトナム)

ZeroStation / 団体概要

ZeroStation / 団体概要

グエン・ニュー・フイ(1971年生まれ)はビジュアルアーティスト、インディペンデント・キュレーター、美術評論家、詩人である。フイはZeroStation
(www.zerostationvn.org) の創立者であり、現在では共同芸術監督として在籍している。この施設は、インターナショナルなアーティストと、地元と国際的なプロジェクトのための展示空間として開かれた、レジデンスプログラムを伴ったプロジェクトベースのスペースです。

ZeroStationのメインコンセプトは、スペクタクルというよりも人々を連携させるような、エキゾティックというよりも、より批評的な視点を持ったベトナムにおけるコンテンポラリーアートを発展させることです。またZeroStationの主な使命として、社会的・文化的な問題の上での、より多くの対話、思考、働く機会を地元のアーティストと国際的なアーティストの間に作ることです。

推薦団体のコメント

推薦団体のコメント

トゥイ-ティエンは若いベトナム人現代美術作家である。彼女のプラクティスは写真、フィルムそしてパフォーマンスと多岐にわたる。彼女の作品は、記憶を生成するための機械としての身体とその記憶自体は、なんらかの形で作られ、操作されている信用のおけない情報源としての関係性であることを取り扱っています。私がトゥイ-ティエンをノミネートしたのは、集団と個人、親密と不穏の間のギャップに翻弄されるベトナムにおいて、彼女の論文と実践の両方のアプローチ方法が非常に独特であると思えたからです。彼女の作品は、身体とイデオロギー、個人的な記憶と集団の歴史、メタ-ナラティブとマイクロ-ナラティブの間の無限の闘争の領域としてのベトナム社会を読むための新しい方法論を提案していると思います。

もしもトゥイ-ティエンが彼女の作品をベトナム以外の場所に持っていくことができたなら、新しい栄養素を得て彼女自身の世界がより洗練され、豊かになることによって、より面白い作品が鑑賞者へともたらされるであろうことを信じています。

– グエン・ニュー・フイ Move Arts Japanレジデンスプログラム・キュレーター

プレゼンテーションスライド

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TENJINYAMA

北海道

活動の様子

Mohamad Haryo Hutomo

1990年、ジャカルタ生まれ。Majoring Visual Art Education (B.Ed) , State University of Jakarta, Indonesiaを卒業し、近年ではジャカルタとジョグジャカルタにオフィスと生活拠点を構えています。多領域にまたがる活動を行っており、個人の記録媒体としてドローイングを使用、さらに頻繁に写真、インスタレーション、ビデオ、そしてパフォーマンスアート、『イベント』を作るためにローカルコミュニティとのコラボレーションを行っています。日常の問題からテーマを見出し、東洋と西洋の境界線を壊し、作品では記憶を扱います。アートはある問題に対して異なる視点をもたらすものであり、リサーチの際にアーティストは慎重さと面白い方法論をもたなくてはなりません。その方法論は状況に応じて変わっていく必要もあります。近年はアートイベント、展示、フェスティバルそしてアーティストインレジデンスに携わり、リサーチの成果のひとつに、コレクティブパフォーマンスアーティストの活動、PADJAK (Performance Art Di Jakarta)が挙げられます。

審査員コメント : 藪前知子

二つの都市を移動する「Move Arts Japan」のレジデンス・プログラムが画期的なのは、「彼/彼女」の視線が捉えたその場所の個別的な特性を、もう一つの場所で相対化し普遍性に繋げて展開する可能性を持っていることだ。力の入ったプロポーザルが多数寄せられた中で、Mohamad Haryo Hutomo 氏のものが特に光ったのは、まず、このプロジェクトの特性が大いに効果を奏するだろうこと、さらには都市から与えられるばかりではなく、そこにアートがいかなる力を持ちうるかという、フィードバックについても期待できる点にあった。彼の過去作品からも、他者を巻き込み別の価値を作ることについてのパワフルな才能が見て取れた。今回の二都市での展開が、さらに世界中の都市へと網の目のように広がって行くことを期待したい。

審査員コメント : 小田井真美

国内外のアーティストが日本中を移動するための新しいポータルサイト・プロジェクトMove Arts Japan(以下、MAJ)が、アーティストの移動という実態をそのままレジデンス・プログラム化したことは注目すべき展開である。選考にあたりこの実験的な取り組みを積極的に取り込もうとしたか、移動という条件が活動に前向きな影響を与えると予測できるかどうかに重きをおいた。Mohamad Haryo Hutomoの提案は福岡と東京、二つの都市、エリアの考察からプロジェクトを始めようという超シンプルな組み立てだった。Haryo Hutomoの活動を通してふたつの場所のオルタナティブな価値に遭遇できそうだと確信し、アーティストを通して見えてくる新しい日本にだから期待している。

審査員コメント : 中村政人

Move Arts Japan全世界オープンコールは、42カ国91名の応募者からインドネシアのMohamad Haryo Hutomoさんに決定しました。私がHaryo Hutomoさんの作品において評価したポイントは、イベントやパフォーマンスに使われている麻布です。インドネシアの独立記念日に行われたパフォーマンスは、路上で麻の袋を身にまとい遊戯を市民と共に行うという内容のものです。それは、外資の高級ブランド服を安い労働力で大量生産する繊維工場のネオ・コロニアリズムとしての批判やイエス・キリストの遺体を覆った「聖骸布」が麻であったことへメタファーなど、政治的、宗教的なメッセージがそのプロジェクトに潜んでいるのではないかと考えられる点です。Haryo Hutomoさんが日本でいかなるメッセージを感じ取るかとても楽しみです。

プレゼンテーションスライド

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Studio
KURA

福岡県

活動の様子
AIR 3331

東京都

活動の様子